腎・尿路性器の悪性腫瘍を診断治療の柱とし、癌種やその病態に応じて手術療法・化学療法・放射線療法・免疫療法などの治療法を組み合わせて集学的な最新最善の治療を心がけています。また患者様のQOLを重視し、さらに低侵襲治療として体腔鏡下手術を積極的に導入しており、癌治療だけでなく、腎移植にも応用しています。
臨床的研究としては、腹腔鏡下前立腺全摘除術(性機能温存・非温存)および腹腔鏡下腎部分切除術における術後性機能・排尿機能・腎機能に与える影響を検討し、Outcome向上に影響する因子を検討しています。また、膀胱癌再発予防のための抗がん剤膀胱内注入療法における薬物動態を検討しています。
さらに、泌尿器悪性腫瘍に対する免疫療法として、腎細胞がんについては分子標的薬と免疫療法併用における意義を解析しており、膀胱癌についてはペプチドワクチンの臨床応用を目指して臨床治験が進行しています。その他、泌尿器悪性腫瘍のマーカーや早期発見診断などを目指した特異的なプロテアーゼプロファイルの解析や、特異的な腫瘍抗原の検索解析を行い、ワクチン開発をめざしたを基礎的研究を行っています。
前立腺肥大症に対する新規低侵襲治療(経尿道的前立腺蒸散術TURisV)の開発や、血液浄化療法部と協力して腎不全における尿中マーカーの解析も進めております。
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