熊本地震で熊本城の3万個の石材が崩落しました。これらをもとの所在を特定するための、崩落前後の写真を自動で照合する技術を開発しました。

 本技術は、高度な3次元画像処理を用いたmmオーダーの高精度な計測技術と、崩落前後の対応関係をジクゾーパズルのように数理的に解く技術を含みます。既にタブレットで動くアプリとして、熊本市に提供しており、これにより飯田五階櫓の照合作業が完了しています。
人間の目視では見つけられなかった石材対応も多く見つけています。

 本技術(三次元計測技術・人工知能技術)は、他の文化財保全や製造業の外観検査などにも応用できると考えています。