サーチュインは寿命、代謝、ストレス応答などを制御する酵素であるが、その一つであるSIRT7の働きは不明であった。我々はSIRT7を抑制することで糖尿病や肥満、腎臓病などの発症が抑制されること、また炎症反応が抑制されることを明らかにした(図)。
 

SIRT7を分子標的とした疾患の治療や予防の開発のためには、活性を有するリコンビナントSIRT7を作製することが必要であるが、これまでそのような組み換えタンパク質を作製することは困難であった。我々は活性を有するリコンビナントSIRT7の作製することに成功した。