1.民俗誌調査は長期的なワークショップです。

 地域振興のための資源の探索や、自治防災に必要な環境点検に役立に役立ちます。 これまで繰り返し行われてきた民俗調査は、50年来続く過疎高齢化に堪えうる地域社会を作り上げてきました。

 

2.民俗誌調査によって生活環境が改善し、
  
限界集落化を避けることも

 島根県の準限界集落での民俗調査を契機に、住民が荒れた農業用小河川の草刈りを行い、耕作放棄地の管理も始めました。限界集落では高齢住民による生業・民俗行事の記録により、民俗行事が復活し、複数の若い子連れの家族がUターン移住してきました。地域に伝承する民俗文化には地域を継続させる機能があるのです。



3.民俗誌調査を住民自身で日常的に実施できる
システムの開発

 どんな地域振興活動も10年もすれば効果が落ちてきます。住民自らが普段からワークショップを続けていなければ、持続可能な地域振興活動は不可能です。そこで、スマホを使って日常的に楽しみながら民俗調査ができ、情報を地域住民で簡単に共有出来るシステム(モバイル型地域博物館システムMMG)を開発してます(地域振興や自治防災など、役に立つのですが、現在は資金難で開発が止まってます。涙。熊本地震では災害状況把握に実際に使用しました。使えます!)。