<教育現場の課題>
①公の性質を持つ学校は画一的であり、地域や社会の変化に対して十分に対応できていない。
②個別最適化に向かって、現在は教員が自己資源を削っている状況。
③データサイエンスによるエビデンスベースドな教育を求められるが教員は専門ではない。
④大学への研究協力が学校の負担(業務増)になる場合がある。

 

<進行している研究プロジェクト>
①データサイエンスを活用した実態把握からはじまるクラスワイドな支援
 ⇒データに基づき、統計解析を用いて各クラスに必要な支援をコンサルテーション(下図)。
②各障害種や発達段階に応じた教材データベースと教材作成デジタルマニュアルのWeb公開
 ⇒各学校で作成している教材や指導法の情報を集め、応用しやすいメディアに編集・普及する。
③データサイエンスを活用した教育課程・授業づくり
 ⇒毎年度学校に蓄積し続けるデータを見直し、分析することで教育課程の見直しに貢献する。

 

<大学の資源>
①学校現場との信頼関係
②学校現場のニーズに関わるデータと知見
③教育学・心理学・統計学の知識と技術
④学習と研究意欲の高い人材

 

<研究の推進・発展に関わる課題>
①情報工学の専門家の関与が必要
②学校教員になじみやすいデザインが必要
③経済的資源が限られている中で持続可能な経営モデルが必要