【背景・目的】

 最近、分子と分子を細胞内や細胞表面で容易に接着させるクリック反応技術が注目されている。この技術を応用し、CT・MRI検査で使われている造影剤とトレーサー分子となるがんマーカー(糖、核酸、およびアミノ酸)をクリック反応させて、CT・MRIによる新たな特異的がんイメージング技術の開発を目指す。本研究により汎用性が高いCT・MRI装置でがんのバイオマーカーのイメージング技術につながる研究を宮崎大学と共に推進している。

 

【研究概要】

 クリック反応とは、アルキン基とアジド基を含む二つの化合物をカップリングするもので、保護や精製の必要がなく、細胞内で効率的かつ特異的に反応し生体応用にも適する優れた手法である。