【背景・目的】

 うつ病は、生涯有病率が高く10%程度と言われており、現在医療機関にかかっている患者数は100万人を超えるとされている。また、抗うつ薬が効果が得られるのは約5割であり、薬剤の効果があっても約5割の患者は再発するという根治が非常に難しい精神疾患である。
 現在使用されている抗うつ薬は、モノアミンと呼ばれるアミノ酸から合成される神経伝達物質(ノルアドレナリン、セロトニン、ドパミン)を標的としている。

 

【研究概要】