【背景・目的】

 ヒト社会を模した多様な“接触(ふれあい)”が生じる再現性のある動物実験モデルが存在せず、妥当性の高い評価(アカデミア研究、創薬研究など)ができていない。本システムを用いることで、動物実験モデルの妥当性を向上させ、研究クオリティの向上に資する。また、ストレスのない動物飼育方法を提案できる。

 

【研究概要】

 本研究では、社会接触に介入した全く新しい動物実験モデルならびに評価系を実現できる。具体的には、モチベーション、不安、うつなどを評価する試験ならびに創薬研究の最大の課題である「ヒトと動物のギャップ」を埋める研究を実施できる。これは、“精神症状を評価する適切な(妥当性の高い)動物実験モデルがない”という製薬業界が抱える問題を解決し、創薬開発の成功効率向上に貢献できる。


実験動物を飼育するためのヘキサゴン型飼育ケージ


~共生環境によって、ddYマウスのうつ状態が異なる~