【背景・目的】

 太陽光、水、二酸化炭素をバイオマスに変換する微細藻類はバイオオイル原料として有用である。本研究では、そのような微細藻類の含有バイオマスを中程度の温度でバイオ原油と化学物質に変換する熱化学的解重合プロセスと超臨界二酸化炭素を組み合わせて、脱窒素化を行いつつ、効率的にバイオオイルを産生する方法について検討した。
 

【研究概要

より高品質なバイオオイルの産生のためにタンパク質の脱窒素化が必要!
 


図1. 使用した微細藻類

 


図2. 熱水液化の問題点

 


図3. モデル成分 (アスパラギン酸)

 


図4. 方法と分析

 


図5. 主要成分

 


図6. 二酸化炭素、温度、圧力の最適化

二酸化炭素を含む250℃、20MPaにて、一番高い抽出効率を示した。

 


図7. 脱窒素化条件の最適化

 


図8. 窒素含有成分の由来 (ピロリジン)

250℃にてN/C値が一番低く、窒素含有成分は、アスパラギン酸の結晶化産物であるピロリジン由来であることが判明した。