【背景・目的】
生体内の酸素濃度は細胞、臓器および個体の種々のレベルで厳密に調整されている。様々な疾患でこの酸素バランスが破綻しており、低酸素が多種多様な病態に影響しうることが分かってきたが、その分子機序は未だ不明な点が多い。本研究は、膵β細胞の低酸素と糖尿病病態との関連を分子レベルで検討し、さらに新規の低酸素培養システム構築にも取り組んでいる。
【研究概要】
インスリン分泌細胞の低酸素化
HIF-1およびAMPKを介した遺伝子発現異常
・低酸素によるβ細胞障害経路の新規同定
・In vitroにおける生体内酸素濃度(勾配)の再現
慢性低酸素環境下を実現した低酸素化細胞のモニタリング