【背景・目的】

 様々な情報が残されている圧痕 (土器についたタネやムシの痕跡) を軟X線機器を用いたX線CT (熊大方式) により解析することで、栽培植物、家屋害虫、農耕の発生と展開の研究を進める。
 

【研究概要】

圧痕法の新たな手法と概念

  1. X線CT法 : 土器圧痕部をX線CTスキャナで読み込み、3D像を復元する。
  2. 3Dマイクロスコープ法 : 3D機能のあるマイクロスコープで圧痕部を撮影し、3Dデータを入手する。
  3. レプリカ法 : 圧痕研究においてもっとも簡便でよく用いられる方法。

 

日本をモデルとして、遺跡から土器を発掘するように、全国に保管されている整理済み・整理中の土器から新しい情報を発掘し、より詳細な社会と人々の暮らしと精神性を復元する「土器総合分析学」を提唱し、その方法の構築と有効性の実証を目指す。