【技術紹介】
計算機システムを専門にしており、FPGAによる高速データ収集・計測技術を開発しています。
- アナログ・デジタルとハードウェア・ソフトウェアのシステムレベル統合
FPGAに高速AD/DA変換器を接続し、すべての信号処理をデジタルで行うソフトウェア無線技術によるレーダ送受信機の構成について研究しています。制御やデータ管理のための CPU とそのソフトウェアとの協調処理技術についても研究しており、無線以外にもさまざまな高性能組み込みシステムへ応用が可能です。
- 高位合成によるデータ処理アルゴリズムの大規模実装展開
FPGA向けにデータ処理を迅速に実装するにはC++などの高級言語から回路を生成する高位合成技術が広く使われるようになりましたが、最大限の性能を出すにはさまざまなチューニングが必要です。計測データが数百Gbpsを超える原子核物理実験のデータ収集システムなどを対象に、大規模システムにおけるFPGAと高位合成の利用可能性を研究しています。
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14.4Tbpsのon-the-fly
荷電粒子検出結果 |
FPGAへの回路マッピング |
- FPGA間の高速シリアルインタコネクト
FPGAに搭載された高速シリアルトランシーバを用いることで多数のFPGAを相互接続し、スケーラブルなデータ処理システムを構築することが可能です。高データレートかつ低遅延でFPGA間を接続するための技術に関する研究も推進しています。
FPGAに接続された 4x10Gbps リンク