製品を切削加工すると必ずバリが発生する.これは加工面品位が劣化するだけでなく接触部や人体に危害を及ぼすので,現場では多くの場合手作業で除去しており製品コストや工程に負担がかかってしまう.本来,切りくずになるべき部分の材料が,エッジ部で工具によるモーメントが作用し,材料が外側に逃げるために被削材に残ってしまったものがバリであるので,最後まで切りくずとして材料を除去できればバリの発生は抑制できる.ここではバリ対策として,バリの発生を最初から抑制方法と,発生してしまったバリを効率よく除去する方法と2方向で検討している.バリの抑制に有効な工具形状や加工条件など実験的に検討する。
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バリの抑制により製品加工工程及び納期の短縮化およびコストダウン,バリ抑制工具・バリ取り工具の自社開発,製品の高品位化(切削抵抗や仕上げ面粗さの評価)等に有効である。また,旋削,穴開け,断続,連続などさまざまな切削加工で発生するバリを取り扱う.さらに,切削だけでなくその他の機械加工で問題となる加工面品の向上についても検討している。
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[キーワード] 機械加工、バリ、精密仕上げ、安全工学、機構学 |
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