新着情報
1mLの血液に含まれる微量がん細胞を簡便に検出できるマイクロフィルタデバイスを開発
【ポイント】
- 手のひらサイズのがん検出用マイクロフィルタデバイスを開発しました。
- 1mLの血液を本デバイスに流すだけで、血液中に含まれるわずかながん細胞を検出することが可能です。
【概要説明】
熊本大学大学院先端科学研究部先端工学第三分野の中島雄太准教授らの研究グループは、同大学院先端科学研究部生体・生命材料分野の北村裕介助教、同大学院生命科学研究部消化器外科学の馬場秀夫教授、岩槻政晃診療講師、株式会社オジックテクノロジーズ(本社:熊本県)との共同研究により、血液中に含まれるわずかながん細胞を簡便に分離・捕捉することができるマイクロフィルタデバイスを開発しました。本デバイスは、血液検査のみの簡単な検査によるがんの早期発見や術後の管理、再発モニタリングなど、血液中のがん細胞を基にした新たながん診断技術実現への貢献が期待されます。
本研究成果は、6月1日発行予定の国際分析化学誌「Talanta」Volume 228に掲載されます(オンライン版はすでに公開済み)。また、本研究の一部は、日本学術振興会科学研究費補助金(16H06078)、経済産業省戦略的基盤技術高度化支援事業(17939048)の支援を受けて実施したものです。
【論文情報】
論文名:Detection of cancer cells in whole blood using a dynamic deformable microfilter and a nucleic acid aptamer
著者:Soichiro Fukuyama, Seitaro Kumamoto, Seiya Nagano, Shoma Hitotsuya, Keiichiro Yasuda, Yusuke Kitamura, Masaaki Iwatsuki, Hideo Baba, Toshihiro Ihara, Yoshitaka Nakanishi, Yuta Nakashima
掲載誌:Talanta
doi:10.1016/j.talanta.2021.122239
URL:https://doi.org/10.1016/j.talanta.2021.122239
【詳細】
・プレスリリース本文(337KB)