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ローヤルゼリーが血管内皮機能を改善する効果を検証―動脈硬化予防に期待―
【ポイント】
- 健常人100例を対象とした比較試験により、ローヤルゼリー摂取群の血管内皮機能改善効果が明らかとなった。
- 同試験により、ローヤルゼリー摂取群の肝機能改善効果もある可能性が示唆された。
- 血管内皮機能障害は、心臓病、血管病、脳卒中、腎不全の原因となる動脈硬化を引き起こすため、ローヤルゼリーによる
血管内皮機能改善効果の動脈硬化予防利用が期待される。
【概要説明】
熊本大学大学院生命科学研究部循環器内科学の藤末昂一郎助教、辻田賢一教授を主要メンバーとする研究グループは、
株式会社杉養蜂園との共同研究「ローヤルゼリーによる血管機能改善効果の検討」の解析結果を公表しました。
この研究は、健常人100例をローヤルゼリー摂取群とプラセボ(偽薬)群に無作為割り付けした二重盲検ランダム化比較試験で、
4週間の観察期間においてローヤルゼリーが血管内皮機能を改善することが明らかとなりました。
本研究論文は、令和3年9月28日に日本動脈硬化学会学術誌である「Journal of Atherosclerosis and Thrombosis」オンライン版に
掲載されました。
【展開】
血管内皮機能障害は、心臓病、血管病、脳卒中、腎不全の原因となる動脈硬化を引き起こし、心臓病、脳卒中などの病因・病態にも
深く関連しているため、本研究成果を血管内皮機能の改善、動脈硬化の予防に利用することが期待されます。
本研究を通して動脈硬化予防の啓発および更なる動脈硬化の治療の開発を行っていく予定です。
【論文情報】
論文名:A Randomized, Double-Blind Comparison Study of Royal Jelly to Augment Vascular Endothelial Function in Healthy Volunteers
著者(*責任著者):Koichiro Fujisue*, Eiichiro Yamamoto, Daisuke Sueta, Yuichiro Arima, Kyoko Hirakawa, Noriaki Tabata, Masanobu Ishii, Miwa Ito, Kenshi Yamanaga, Shinsuke Hanatani, Tadashi Hoshiyama, Hisanori Kanazawa, Seiji Takashio, Satoshi Araki, Hiroki Usuku, Taishi Nakamura, Hirofumi Soejima, Koichi Kaikita, Hiroaki Kawano, Kenichi Matsushita, Kenichi Tsujita
掲載誌:Journal of Atherosclerosis and Thrombosis
doi:10.5551/jat.63044
URL:https://www.jstage.jst.go.jp/article/jat/advpub/0/advpub_63044/_article
【詳細】 プレスリリース(PDF252KB)
お問い合わせ
熊本大学大学院生命科学研究部循環器内科学
助教 藤末 昂一郎
電話:096-373-5175
E-mail:fujisues※kumamoto-u.ac.jp
(※を@に置き換えてください)